分水嶺 2022年2月1日10:53 PM|女将の心音
春が近づくと、八ヶ岳を純白に化粧させた大量の雪は、少しずつ解けて沢を潤し、やがて大きな川の流れとなります。
長い稜線の西側の流れは諏訪湖に注ぎ、天竜川となって太平洋に。東側は千曲川から信濃川を経て、日本海に。どちらも途中いくつもの町や、様々な景色の中を辿る長い旅路です。
ただ、信州はまだ冬の最中です。今だけ聞こえる白い森からの「静寂の音」を聞きながら、もうさほど遠くない春風の訪れを待ちます。
女将
春が近づくと、八ヶ岳を純白に化粧させた大量の雪は、少しずつ解けて沢を潤し、やがて大きな川の流れとなります。
長い稜線の西側の流れは諏訪湖に注ぎ、天竜川となって太平洋に。東側は千曲川から信濃川を経て、日本海に。どちらも途中いくつもの町や、様々な景色の中を辿る長い旅路です。
ただ、信州はまだ冬の最中です。今だけ聞こえる白い森からの「静寂の音」を聞きながら、もうさほど遠くない春風の訪れを待ちます。
女将
八ヶ岳からの日の出で
冷え切っていた野山はキラキラと輝きだします。
夜の寒さを乗り越えた山々の夜明けは荘厳です。
滝も凍りつく中 山の鳥たちも太陽とともに元気に飛び回ります。
リスもキツネもシカ達も
新しい年の少しずつ長くなる日差しに、気がついているようです。
女将
冷え込んだ夜が明け
輝く新雪をいただく八ヶ岳
日ごとに空気が澄むのを感じます。
枝から枝に戯れ落ち葉をつつく小さな山鳥たちを
コタツから、温泉の湯煙のあいだから、
観察するにもよい時期です。
年越しソバはまだおあずけですが、
お蕎麦も美味しい季節です。
天近い蓼科は
夜空の輝きも近く
寒さも瞬きも忘れそうです。
女将
今年はのんびり紅葉の時期が訪れたので
雪山とモミジ、キリッと冷たい風と秋の日差し、
いっぺんにいろいろ愉しめそうです。
温泉に浸かりながら ゆらゆら湯けむりを眺め
美味しいものでおナカを満たし、
本を読んだり写真を見たり。
星もますます綺麗です。
朝 昼 夜長も楽しめます。
女将
十月前半は暖かな日が多く なかなか紅葉が進まず どうなることやら……と 山を見上げる日々でした。
が、例年より遅れ いよいよ見ごろになりました。
お客様方からも 御射鹿池(みしゃかいけ)や横谷観音展望台、白樺湖、長円寺など 嬉しくありがたく お話を伺っています。
雪をかぶり始めた八ヶ岳も遠く富士山も 秋の日に照らされとても綺麗です。
月の始め 所どころ色付き始めた樹々は
月の終わりには全て色濃く樹上や足元を覆います
厳しい寒さを乗り越え春を迎え
短い夏を終えた実りの季節
十月の蓼科は一年の集大成
間もなく訪れる生き物達の工夫と辛抱の冬
そして巡りくる春の陽を思い
心も身体も豊かに豊かに日々を愉しめます
八ヶ岳で深呼吸
森も林もせせらぎも
大歓迎してくれますよ
女将
秋の日は釣瓶落とし
つい先日は長い夕暮れを楽しんでいたのに
山の宵はまたたく間に訪れます
コスモスも秋の花たちも
変わりゆく季節の日差しや風を感じさせてくれます
少しずつ彩りくる樹々たちを眺めながら
大地の恵み 温泉にゆっくりつかり
味覚の秋の訪れを愉しむ季節です
女将
田植えのすぐ後、周囲の山を鏡のように映していた田んぼは、稲の丈が伸び、柔らかな緑の絨毯になりました。
森の緑には、5月頃の濃淡がなくなり、夏の深い緑一色です。
霧が峰のレンゲツツジとニッコウキスゲ、富士見高原のユリなど、7月の高原を彩る花々が青空を背景に鮮やかさを競っています。
真っ白な雲といっしょに、7月の信州で涼風に吹かれてみませんか。
女将