文月

田植えのすぐ後、
雨の山々の周囲の山を鏡のように映していた田んぼは、
稲の丈が伸び、柔らかな緑の絨毯になりました。
森の緑には、5月頃の濃淡がなくなり、
夏の深い緑一色です。
霧が峰のレンゲツツジとニッコウキスゲ、富士見高原のユリなど、
7月の高原を彩る花々が青空を背景に鮮やかさを競っています。

真っ白な雲といっしょに、7月の信州で涼風に吹かれてみませんか。

女将

水無月

雨の山々のしっとり落ち着いた美しさ
なんと表したらよいでしょう。

遠くから見上げる藤の花
日に日に濃くなる青葉たち
雨上がりの陽射しと高原のそよ風は格別です。

夏の始まり
心躍る八ヶ岳の息吹を感じます。

女将

5月の森から

冬の間、雪で通行できなかった信州の峠は、すべて通れるようになりました。
桜の時季が終わり、里も山も新しい緑に覆われ始めています。
一年で最も「命の躍動」を感じる季節です。
森を渡る風、流れる川の水音にも5月だけが持つ清々しさが溢れています。
心地よい風と爽やかな光いっぱいの、緑の信州へどうぞお出かけ下さい。

女将

卯花月

カエデの樹々は枝先が日に日に赤くなり
いよいよ芽吹きを迎えます。
四月の蓼科は桜の季節 春の訪れです。
春霞の八ヶ岳 麓のコブシ 足元には蒲公英
童話の中の風景にいるような気持ちにさえなってきます。
山も大地も生き物たちも 厳しい寒さを耐えた喜びに溢れた景色です。
鳥たちは家族を作る準備にも大忙しのようです。

女将

弥生

白鳥の北帰行 梅や桜の便り 春スキー
三月の信州はあちこちさまざま
八ヶ岳山麓の蓼科はまだまだ朝晩寒く、
山の冷たい空気の中のんびり浸かる温泉のひとときは格別な時間です。
雪解けが進み道々が通れるようになり、
花々が一度に咲いたような季節まではもう一月、
山の小鳥たちのさえずりは蓼科の遅い春を待ちわび、日に日に賑やかになります。

女将

如月

暦の上では春を迎え、梅の花のたよりも聞かれます。
南北に長く標高差の大きい長野県はこの時期
地域によって景色も様々です。
冬本番とばかりに賑わうスキー場
寒さのなかの温かい楽しみ
厳冬だからこその春の味覚の待ち遠しさ
壮観な青空と雪の八ヶ岳

小さな鳥たちの元気な姿に寒さも忘れて見とれてしまいます。

女将

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

日頃より たてしな藍を御贔屓にして下さり誠にありがとうございます

寒さ厳しいこの冬ですが八ヶ岳はすがすがしい雄姿を見せてくれています

昨年は一部お部屋を露天風呂付に改装したり お食事処を椅子席にしたり と、少々リニューアルさせていただきました。

今年も これからも お客様皆様に気持ちよくお過ごしいただけますよう努力を重ねて参りたいと思います

本年もよろしくお願いいたします

 

 

朝日は東から

師走を待つまでもなく、唐松の葉は落ち、山々は白く雪化粧しています。
桜の四月、新緑の五月と季節は移り今年も残りわずかとなりました。
日陰を求めて歩いた「とても暑い夏」から、今は陽だまりを辿る毎日です。
様々な出会いに教えられることも多く、美しい景色に何度も心動かされました。
平凡かもしれませんが、冬らしい冬や、「いつもの夏」の中にこそ、ささやかな安らぎが得られるようにおもいます。

女将

秋収め

収穫を終えた里の田んぼでは、稲藁が整然と並べられ、秋の陽を浴びています。
街道の店先には、熟した柿や真っ赤なりんご、様々な茸などと一緒に、とれたばかりの新米。
今年の「信州の実り」が山盛りです。
春の土おこしに始まり、暑い夏を乗り越えた、野に働く人々の苦労の結晶を私たちはいただいています。
お疲れ様でした。土も人も今はしばしお休み下さい。

女将

秋を運ぶ風

暑かった夏の名残も消え、里の稲刈りも進みました。
秋は早足で深まっています。
山麓の高いところでは木々が少しずつ色づき始めました。
白樺の黄色、ナナカマドの赤、しばらくの間、森は花の時期とは違う色彩にあふれます。

又、蓼科高原は峠から私どもの宿まで、およそ一月かけて紅葉がゆっくり下り、
他に比べて長く楽しめるのが特徴です。
さわやかな秋風の中、信州の秋をお楽しみください。

女将